胃癌(胃がん)とは
胃の粘膜に発生した癌のことをいいます。
若い頃にヘリコバクター・ピロリー菌に感染し、年がたつにつれ胃の炎症が徐々に広がり、慢性胃炎になるのですが、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した慢性胃炎は胃癌の主な原因と考えられています。ヘリコバクター・ピロリー菌の除菌治療を行うことによって、胃の粘膜の炎症が少しずつ軽くなり、胃癌のリスクも低くなるといわれています。そのため、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した慢性胃炎に対しては、症状がなくても、除菌治療が勧められています。
除菌治療が成功しても、慢性炎症が強い場合は、胃の粘膜の炎症がとれるのに時間がかかり、除菌後にも胃癌が発生することがあります。そのため、除菌治療後も、定期的な内視鏡(胃カメラ)検査が勧められています。
検査のページへ胃癌が小さいうちは症状が出にくいこともあります。症状があらわれた場合は、吐き気、嘔吐、上腹部痛、吐血、下血(黒色っぽいことが多い)など胃十二指腸潰瘍に似たものがあります。癌が大きければ、おなかに瘤として触れることもあります。腹腔内に転移すると腹水が出現し、おなかが張ることもあります。転移に伴い様々な症状が出てきます。
胃癌(胃がん)検診
胃造影検査、内視鏡検査、ヘリコバクター・ピロリ菌検査、血清ペプシノゲン検査が行われています。
胃造影検査と胃内視鏡検査:直接、胃癌がないかどうかをみる検査です。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査:胃癌のリスクであるヘリコバクター・ピロリ菌感染症の有無をみる検査です。
血清ペプシノゲン検査:胃癌のリスクである慢性胃炎の有無をみる検査です。