過敏性腸症候群
内視鏡検査などの検査を行っても潰瘍、癌などの器質的異常がないにもかかわらず、消化器症状を訴えるものを機能性消化管障害といいます。
機能性消化管障害には機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と過敏性腸症候群があります。上部消化管に関するものが機能性胃腸症で、下部消化管に関するものが過敏性腸症候群です。
過敏性腸症候群とは腸に癌や炎症などの異常がないのに、下痢や便秘などの便通異常や腹痛、腹部不快感などの症状を生じるものです。
原因は、消化管運動異常、消化管知覚過敏、心理的異常などが挙げられます。もともと腸管の自律神経が過敏な人が起こりやすく、いろいろなストレスが加わることで、自律神経のバランスがくずれて腸が過敏になったり、運動異常がおこったりして、症状があらわれます。
診断には便潜血検査や大腸内視鏡検査や血液検査などで器質的異常の除外が必要です。
治療は、生活習慣の改善、食事指導、内服薬治療が行われます。
当院では、必要な検査をし生活習慣の改善や食事指導を行いながら内服薬で調整します。